2014年7月4日金曜日

香りのメカニズム

アロマというのは、『いい香りをかいで癒される~♪』というイメージがありますが、それにはメカニズムがちゃんとあります。
大脳には、理性や知能を司る『大脳新皮質(新しい脳)』と、欲望や本能、感情を司る『大脳辺縁系(古い脳)』があります。
そして人間の五感のうち、味覚・触覚・聴覚・視覚は“新しい脳”を通ってから“古い脳”へ働きかけますが、嗅覚だけは直接“古い脳”へ伝わる事が出来ます。
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この“古い脳”へ伝わるというのが大事なことで、“古い脳”は、生命の中枢である“視床下部”というところへつながっていて、自律神経系・ホルモン系・免疫系へ影響します。
ストレスを受けると“古い脳”が不快な刺激を受けてしまい、免疫力が落ちたりホルモンバランスが崩れたり、心身のバランスが保てなくなったりします。
そこで精油の香りを嗅ぐと、精油が持つ様々な薬理成分が“古い脳”へダイレクトに刺激を与えて、ホルモンバランスや自律神経を整えてくれたり、免疫力をUPさせてくれます。
精油は、ストレスの通る経路と同じ道をたどって働いてくれるので、リラックスしたりリフレッシュ出来、『癒される~♪』となるのです。
アロマテラピーの効果
気分をよくする: 大脳は脳の一番外側にあります。その表面は大脳皮質と呼ばれ、言葉を話したり、創造的な活動をつかさどっています。大脳皮質の外側は大脳新皮質で、理性をつかさどっています。その大脳新皮質に包まれた部分が大脳辺緑系で、嗅脳と呼ばれていたことがあるように、臭いを嗅ぐ脳でもあり、また、感情をつかさどっています。苦痛やストレスがあると大脳辺緑系が抑えられ、ストレス状態になります。そこでリラックス効果のある精油の香りを嗅いだ大脳辺緑系が視床下部によい影響を与え、気分をリラックスさせてくれます。
記憶を呼び起こす:大脳辺緑系は、感情だけでなく、記憶もつかさどっています。昔の恋人がつけていた香水の香りを嗅いで、そのときの気持ちを思い出したといった経験はありませんか?このように、記憶と香りはリンクしているのです。
自立神経の調節と免疫力回復:自立神経とは、体温や体液のバランスをとったり、臓器をコントロールする神経のこと。私達の体の臓器は、自分の意思にかかわらず動き続けています。心臓が鼓動を打ち、胃腸が消化活動をしています。それもこれも、自律神経のおかげなのです。自律神経は、交感神経と福交感神経から成り立っています。通常はこの2つが一定のバランスを保ち合っていますが、そのバランスが何らかの原因で崩れると自律神経失調状態になります。また、私たち人間には、元来自然治癒力や回復力(免疫力)が備わっていますが、リラックスした状態はもっとも免疫系がスムーズに働き、自然治癒力が高まります。視床下部は、この自律神経系をつかさどる指令を発し、調整しています。
ホルモンバランスの調整:女性の体は、女性ホルモンの変化に強く影響されています。また、女性特有の病気やトラブルに見舞われることも少なくありません。精油には、ホルモン調整作用のあるものが数多くあります。精油は内分泌系(脳下垂体や福腎、性腺などホルモンを分泌する器官)を刺激して、ホルモンバランスを整えてくれます。
by:Aroma Place
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